INTERVIEW #01 実家から近距離の工場で、
専門分野である
触媒の研究に携わりたいT.S.| 開発・生産技術職埼玉大学大学院 理工学研究科 化学系専攻 修了
2021年入社(新卒採用)水道水や排水など、水を有効的な用途に変換する電極触媒の開発に従事。より高い耐久性を誇る電極触媒を作る。
専門分野である
触媒の研究に携わりたい
2021年入社(新卒採用)
材料ひとつで完成物が変わる。
それが化学の興味の入り口でした
学生時代は化学系専攻で、大学から大学院まで、一貫して燃料電池用触媒に関する研究を行っていました。化学に興味を持ったのは高校生の頃。化学の先生の話を聞いたり、科学系の雑誌やテレビ番組を見たりする中で、材料がひとつ変わるだけで最終的にできるものが大きく変わる点が面白いと感じました。材料によって世界が広がると思えて、好奇心をくすぐられました。
触媒の研究職、かつ近距離の勤務地
学生時代に化学系の分野を選択した時点で、将来的には研究職に就きたいと考えていました。そのため、就職活動中は特に自分の専門分野である触媒を扱っている企業を探し、かつ勤務地が実家から離れていない場所を探していました。そこで、研究室の先輩の勤め先でもある石福金属興業が私の就活の条件にマッチングしたのです。当時は石福金属興業に入社して、こういうことがしたいという具体的なビジョンを持っていたわけではなく、研究職に就ければ良いなという漠然とした考えでした。
水道水を消毒液に変換する
電極触媒を開発中
現在担当しているのは、電極触媒の開発です。身近な用途を挙げると、次亜塩素酸発生用の電極触媒。水道水に電極を通すと、通常は水の電気分解で水素と酸素が生成されますが、特殊な電極触媒を使用すると、水道水中の塩素が次亜塩素酸に変化し、これによって除菌・消臭効果をもった液を製造することができるのです。そのほかにも、化学反応によって新しい製品を生み出すことが可能です。こうして、世の中に役立つ触媒を開発できることには大きなやりがいを感じています。
自分で研究して、
自分で製品化できる
自分の担当する分野で試してみたいと思った実験を実際に行う機会があります。実験の結果、面白い特性が見つかれば、それに基づいて製品の検討が行われます。自分が見つけた研究内容が製品化に向かって進むプロセスは、非常に面白いです。以前、実際に自分が行った実験が予想以上の良い結果を生んで、製品化に向けて特許を取得するまで進展したことは印象的でしたね。今後も実用化に向けて精力的に取り組んでいきたいと考えています。
電極触媒の耐久性を高めるために、研究を続けます
電極触媒の最大の課題は耐久性です。数百時間、数千時間といった長時間にわたって効果を発揮することは現段階では難しく、それを克服するには材料の見直しが必要だと感じています。研究は、ものにならないことも多いもの。調べて、考えて、作って、試して、評価しての繰り返しです。その中でも少し視点を変えて、通常、電極触媒には使わないような材料を試してみると、新たな効果が得られたりします。こうして、より長い時間効果を発揮し続ける電極触媒の開発を目指します。
1日のスケジュール
休日の過ごし方
今でもライブ活動を行っています
ドラムが趣味で、高校時代から10年以上続けています。当時、兄弟がピアノを習っており、担当の先生が電子ドラムを紹介してくれたことをきっかけにドラムにのめり込むようになりました。音楽を聴いていて楽しいなと思うのはリズム。それを自ら体現できるのがドラムの大きな魅力です。大学時代に参加していた音楽サークル仲間と今でも交流があり、定期的にライブも行っています。平日もスタジオを借りて練習していますよ。叩くとストレスが発散でき、他の楽器よりも全身を使うので、筋肉も鍛えられます(笑)。