INTERVIEW #04 今後ますます
貴金属の活用が期待される
燃料電池用触媒を
開発・製造するT.H.| 製造技術職工学部 物質化学工学科 卒業
2022年入社 (キャリア採用)専門分野は「電気化学」。学生時代はカーバッテリーの長寿命化に挑み、現在は燃料電池に使用される白金触媒の製造に携わる。
貴金属の活用が期待される
燃料電池用触媒を
開発・製造する
2022年入社 (キャリア採用)
興味のある電池分野で、
カーバッテリーの長寿命化を研究
小学生の頃、夏休みの工作キットがきっかけで電池に興味を持ちました。電池を使って物体を動かす実験が好きで、中学や高校などでも電気分解の授業を面白く感じ、大学は物質化学工学科に進学したんです。もともと電気化学に興味があり、リチウムイオンバッテリーやニッケル水素電池などの二次電池を扱う研究室へ配属を希望しました。そんな中、大学の教授から「環境配慮の時代に世界で戦っていくには、カーバッテリーの長寿命化が重要」と聞いて本格的にカーバッテリーの研究テーマを選択し、バッテリー劣化を抑制する添加剤の評価実験を担当するようになりました。
安定性、成長性、雰囲気の良さが
揃っていたのが決め手でした
前職では排水の水質分析や処理方法の検討を担当していましたが、事業の縮小傾向を不安に感じ、転職を決意しました。再就職するにあたって大事にしていた条件は、事業面でも職場面でも安定した会社であることでしたね。石福金属興業のことは、貴金属地金を売買している会社として以前から名前を知っていましたが、転職サイトで燃料電池用の触媒も扱っていることを知り、私の研究テーマと電気化学の知識が活かせると感じたんです。貴金属は今後も需要が伸びますし、石福金属興業の工場は埼玉県草加市のみで異動はありません。面接などでお会いした社員の人柄も素晴らしく、会社の安定性、事業の成長性、従業員の雰囲気の良さが揃った会社はここしかないと思いました。
若手メンバー同士アイデアを
出し合える環境がやりがい
現在の担当業務は、燃料電池用白金触媒の製造です。燃料電池では、陽極と陰極のそれぞれの電極に白金などの貴金属を含んだカーボンが使用されており、これがなければ水素イオンを発生させることができません。そのため、白金触媒は電池にとって非常に重要なんです。白金触媒の製造にあたり、社員同士で一緒に製造のスケジュール調整や改善案の打ち合わせができ、自由に意見をぶつけ合える環境や風土の中で仕事ができるのは楽しいですね。前職では、自分の手で仕事を動かせる機会が少なかったため、私はこの環境に非常にやりがいを感じています。
製造は品質の維持が最重要。
計画に合わせて
適切な調整を行う
製造において重要なのは品質確保と納期厳守です。例えば、白金触媒1ロットあたりに使用されるカーボンと白金の量は、一定の比率で決められているんです。これが変わると製品の品質がぶれる可能性があるため、適切な分量で製造し続けることが大切です。 夏場は湿度が高いため、カーボンが水分を吸収し、重くなることもあります。そのため、重さを差し引いて適切な量に調整しないと、品質を維持することができません。最終的な品質が一定になるように調整し、計画通りに白金触媒を製造することが、製造技術の腕の見せどころでもあり、達成感を感じられる瞬間ですね。
主体的に動ける環境を活かし、風通しの良い職場づくりを
製造の責任範囲や、改善活動、資格取得のいずれにおいても、石福金属興業は若手が積極的にチャレンジできる環境を提供してくれています。今後も新入社員やキャリア社員を迎えた時に、主体的に働きやすい環境を築き上げることが私の目標ですね。若いうちから積極的に意見を出し合い、様々な業務を任せてもらえることは、石福金属興業の大きな魅力だと考えています。より一層教育や指導に力を入れ、互いに協力しやすく、風通しの良い職場づくりに貢献していきたいです。
1日のスケジュール
休日の過ごし方
最終目標は北海道まで行くこと
最近はオートバイを買って、休日には近所をツーリングしています。会社周辺の道は知っておいた方が良いので、地域に慣れるためのトレーニングも兼ねていますね。夏には栃木県で開催された花火大会に行くために、約2時間かけて足利市の方まで足を伸ばしました。これからはロングツーリングを趣味にしたいと思っているので、ゆくゆくは青森県からフェリーに乗って北海道までツーリングに行きたいですね。